2026年5月16日
こんにちは! 院長の渡邊です。
毎日しっかり歯磨きをしているのに、「歯ぐきから血が出る」「むし歯になりやすい」
そんな経験はありませんか?
実は、歯ブラシだけでは落としきれない汚れが存在します。
特に“歯と歯の間(隣接面)”は、プラーク(細菌のかたまり)が残りやすい場所です。
本日は、フロスや歯間ブラシの効果について、実際の研究データをもとに分かりやすく解説します。
フロスを使うと歯ぐきの出血は減る?

ある研究では、「歯と歯の間から出血する部位を10か所以上持つ成人119名」を対象に、
・歯ブラシのみを使用するグループ
・歯ブラシ+フロスを使用するグループ
に分けて比較を行いました。
両グループとも、1日2回の口腔清掃を実施。その結果、2週間後には…
・歯ブラシのみ:出血が約35%減少
・フロス併用:出血が約67%減少
という結果が報告されました。
つまり、フロスを併用することで、歯ぐきの炎症改善効果が大きく高まったということです。
歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間のプラークを除去することが、歯周病予防に重要であることが分かります。
歯ブラシとフロス、どちらを先に使う?

25人の歯学部生を対象にした研究では、
・フロス → 歯ブラシ
・歯ブラシ → フロス
の順番を比較しました。その結果、
「フロスを先に行った方が、より効果的」
という結果が得られています。
フロスを先に使うことで、歯と歯の間の汚れが押し出され、その後の歯ブラシで効率よく除去できると考えられています。
さらに、歯磨き剤に含まれるフッ素も歯間部へ届きやすくなる可能性が示されています。
意外に思われる方も多いかもしれませんね。
フロスと歯間ブラシ、どちらが良い?

これも非常によくある質問です。
研究では、歯周病メインテナンス中の患者さんを対象に、
・歯ブラシのみ
・歯ブラシ+フロス
・歯ブラシ+歯間ブラシ
を比較しています。その結果、
歯と歯の間に十分な隙間がある場合は、歯間ブラシの方が高い清掃効果を示した
と報告されています。
特に、歯周病によって歯ぐきが下がり、歯間のスペースが広くなっている部位では、歯間ブラシが非常に有効なのですね!
つまり、自分に合った道具選びが大切

歯と歯の間の清掃方法は、すべての方に同じ方法が合うわけではありません。
フロスが向いている方
・歯と歯の隙間が狭い
・むし歯予防を重視したい
・詰め物・被せ物の境目を丁寧に清掃したい
歯間ブラシが向いている方
・歯ぐきが下がってきている
・歯周病治療後
・歯と歯の隙間が広い
・ブリッジ周囲を清掃したい
患者さんごとのお口の状態によって、適切なサイズや清掃方法は変わります。
毎日のセルフケアが将来の歯を守ります
歯周病やむし歯は、毎日の小さな積み重ねで予防できる病気です。
「歯磨きはしているのに、なぜか悪くなる…」
そんな方は、歯ブラシ以外の清掃器具を取り入れることで、お口の状態が大きく改善することがあります。
当院では、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせて、
フロス、歯間ブラシ、清掃方法、サイズ選びなどまで、丁寧にご提案することを心がけています。
予防の第一歩として、ご自身のケアの参考にしていただけましたら幸いです。
皆さまからのご相談もいつもお待ちしております。
いつでもお気軽にお問い合わせくださいね。
院長 渡邊 翔太
これも非常に