2026年6月04日
こんにちは! 院長の渡邊です。
みなさんは、「糖尿病と歯周病には深い関係がある」という話を聞いたことはありますか?
実は近年の研究によって、糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を及ぼし合うことがわかっています。
そのため、今回(2026年6月)の診療報酬改定でも医科歯科連携が重視されるようになり、糖尿病患者さんの口腔管理の重要性がますます注目されています。
今回は、糖尿病と歯周病の関係についてわかりやすくご紹介いたします。
歯周病とはどんな病気?

歯周病は、歯の表面に付着した「プラーク(歯垢)」の中にいる細菌によって起こる感染症です。
初期には歯ぐきの腫れや出血程度ですが、進行すると歯を支えている骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。
次のような症状はありませんか?
・歯磨きの時に血が出る
・歯ぐきが腫れる
・口臭が気になる
・歯が長くなった気がする
・歯がグラグラする
このような症状がある場合は、歯周病が進行している可能性があります。
糖尿病の方は歯周病になりやすい
糖尿病の方は、そうでない方に比べて歯周病になりやすく、また重症化しやすいことが知られています。
その理由として、
・高血糖による免疫力の低下
・歯ぐきの血流低下
・唾液分泌の減少による口腔乾燥
などが挙げられます。
つまり、血糖コントロールが悪い状態では、歯周病菌に対する抵抗力が弱くなり、歯周病が進行しやすくなってしまうのです。
実は逆もあります!歯周病が糖尿病を悪化させる
糖尿病が歯周病を悪化させるだけではありません。
歯周病があると、歯ぐきの炎症によってさまざまな炎症物質が血液中に放出されます。
これらの炎症物質は、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の働きを妨げてしまいます。これを「インスリン抵抗性」と呼びます。
その結果、
歯周病 → 炎症増加 → インスリンが効きにくくなる → 血糖値上昇
という悪循環が起こります。
歯周病は「お口の病気」というだけでなく、全身の健康にも大きな影響を与えているのです。

歯周病治療で血糖値が改善することも
近年の研究では、適切な歯周病治療を受けることで血糖コントロールが改善することが報告されています。
歯周病治療の基本は、
・毎日の正しい歯磨き
・歯間ブラシやフロスの活用
・歯科医院でのクリーニング
・歯石除去(スケーリング)
・定期的なメインテナンス
です。
歯ぐきの炎症が改善すると、全身の炎症も軽減され、結果として血糖コントロールにも良い影響を与えると考えられています。
糖尿病の方こそ定期的な歯科受診を
糖尿病の治療というと内科のイメージが強いですが、実はお口の健康管理も非常に重要です。
内科で血糖値を管理しながら、歯科で歯周病を予防・治療することで、より良い健康状態を維持することができます。
当院でも、歯周病検査やクリーニング、ブラッシング指導を通じて、お口の健康だけでなく全身の健康維持のお手伝いを行っています。
糖尿病で通院中の方、健康診断で血糖値を指摘されたことがある方は、ぜひ一度お口の状態もチェックしてみましょう。
まとめ
糖尿病と歯周病は、お互いに悪影響を及ぼし合う関係にあります。
・糖尿病があると歯周病になりやすい
・歯周病があると血糖コントロールが悪化しやすい
・歯周病治療によって血糖値の改善が期待できる
・定期的な歯科受診が全身の健康維持につながる
歯周病は早期発見・早期治療が大切です。
西宮市、芦屋市、尼崎市、大阪市近郊などで、
「歯ぐきから血が出る」「最近歯ぐきが下がってきた気がする」などの気になる症状をお持ちの方、
また、糖尿病管理を行いつつも、歯周病管理をご提案・歯科紹介したい患者さまがいらっしゃる医療機関の先生方、
是非ともお気軽にご相談ください。
皆様のご予約・ご来院をいつもお待ちしております。
院長 渡邊 翔太