2026年8月25日
こんにちは! 院長の渡邊です。
本日は、私の専門分野でもある「入れ歯」について、まとめてみたいと思います。
この記事が、入れ歯にお悩みを持つすべての方々の助けになり、
また当院受診のきっかけ等にでもなってくだされば、嬉しい限りです。是非ご一読ください。
そもそも、
「入れ歯だから、痛いのは仕方ない」
「少し外れやすいけれど、入れ歯なんてこんなもの」
「硬いものは咬めないけれど、もう慣れるしかない」
と、このように受け入れていらっしゃる方はおられませんでしょうか…?
確かに、ご自身の歯とまったく同じように咬めるようにすることは、簡単なことではありません。
しかし、だからといって、「入れ歯だから、この程度で仕方ない」と諦めてしまう必要はありません。
痛みがある。
外れやすい。
うまく咬めない。
しゃべりにくい。
何度調整してもしっくりこない。
そんなお悩みには、何らかの原因が隠れていることがあります。
今回は、「入れ歯なんてこんなもの」と諦めてしまう前に、ぜひ知っていただきたいお話です。

入れ歯は、歯科医師なら誰でも扱う治療だからこそ差が出る
入れ歯は、歯科医院であればどこでも治療を受けることができる、非常に一般的な治療です。
一方で、実は入れ歯は非常に奥が深い分野でもあります。
私はこれまで、大阪大学歯学部附属病院の補綴科にて、数えきれないほどの入れ歯治療に携わってきました。
補綴(ほてつ)とは、失ってしまった歯や咬む機能を、入れ歯やブリッジ、インプラントなどによって回復する歯科治療の分野です。
一言で「入れ歯を作る」といっても、
・残っている歯の状態
・歯ぐきや顎の骨の状態
・入れ歯を支える部分の形
・入れ歯の設計
・使用する材料
・入れ歯の大きさや厚み
・咬み合わせの高さ
・上下の歯の咬み合わせ
・残っている歯への負担
など、考えなければならないことは数多くあります。
つまり、単純に「型を取って入れ歯を作れば終わり」という治療ではありません。
患者さま一人ひとりのお口の状態を理解し、どのように力が加わるのかを考えながら、原理原則に沿って設計していく必要があります。
「痛い」「外れる」「咬めない」には、原因があります
もちろん、お口の状態によっては、どれだけ工夫をしても限界があるケースもあります。
例えば、長年歯を失っていることで顎の骨が大きく吸収している場合などは、入れ歯を安定させること自体が非常に難しいこともあります。
それでも、
「なぜ痛いのか」
「なぜ外れてしまうのか」
「なぜ咬みにくいのか」
という原因を一つひとつ考えていくことで、改善できることは少なくありません。
痛い場所だけを何度も削る。
外れるから、とりあえず調整を繰り返す。
そういった対症療法だけではなく、そもそも何が原因で問題が起きているのかを考えることが大切です。
入れ歯そのものの形に問題があるのか。
咬み合わせに問題があるのか。
設計を見直した方が良いのか。
残っている歯に無理な力がかかっていないか。
あるいは、入れ歯を支える歯ぐきや骨の状態が変化しているのか。
原因によって、取るべき対策は変わってきます。


入れ歯は「作ること」よりも「どう考えるか」が重要です
入れ歯治療では、見た目だけでなく、どのように咬む力を支え、どのようにその力を分散させるかということが非常に重要です。
例えば部分入れ歯では、残っている歯にどのような負担をかけるのかを考えなければなりません。
入れ歯の設計によっては、入れ歯自体は一応使えていても、長期的には残っている歯に大きな負担をかけてしまうこともあります。
また、総入れ歯の場合には、顎の形や粘膜の状態、筋肉の動き、咬み合わせなど、さまざまな要素が入れ歯の安定性に影響します。
だからこそ、
どのような入れ歯を作るのか
という結果だけでなく、
なぜその設計にするのか。なぜその材料を選ぶのか。どのような咬み合わせを与えるのか。
という過程そのものが非常に重要になります。
入れ歯は、歯科医師の知識や経験、そして原理原則への理解の深さが、
患者さまの使いやすさや満足度に大きく影響する治療の一つだと考えています。
「もう何度も作り直したから」と諦める前に
これまで、
「何度も入れ歯を作り直している」
「どこの歯医者に行っても、結局しっくりこなかった」
「調整を繰り返しているけれど、痛みが取れない」
「入れ歯では、もうこれ以上どうしようもないと言われた」
という方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、すべてのお悩みを完全に解決できるとは限りません。
お口の状態によっては、どうしても入れ歯だけでは限界があるケースもあります。
しかし、だからといって、今抱えている不具合について何もできないとは限りません。
まずは、
「なぜ、その入れ歯がうまく使えないのか」
という原因を整理することが大切です。
原因が分かれば、入れ歯の調整だけで改善できることもあります。
場合によっては、入れ歯を作り直した方が良いこともあります。
また、残っている歯やお口全体の状態を見直すことで、これまでとは違った治療の選択肢が見えてくることもあります。
「入れ歯なんて、こんなもの」
と諦めてしまう前に、一度、補綴治療の視点からお口の状態を見直してみることをおすすめします。
インプラントを活用する「インプラントオーバーデンチャー」という選択肢も
どうしても通常の入れ歯では安定が得られない場合、選択肢の一つとして、
インプラントオーバーデンチャーという治療があります。

これは、顎の骨に埋め込んだインプラントを利用して、入れ歯を安定させる治療方法です。
完全に固定式のインプラント治療とは異なり、入れ歯を取り外して清掃することができます。
一方で、インプラントを支えとして利用することで、
・入れ歯が外れにくくなる
・安定感が向上する
・咬みやすくなる
・入れ歯の動きによる痛みを軽減できる可能性がある
など、これまでの入れ歯のお悩みを改善できる可能性があります。
もちろん、すべての方に必要な治療ではありません。
また、インプラントの本数やお口の状態によって、治療方法も異なります。
しかし、「入れ歯か、インプラントか」の二択ではなく、その両方の長所を活かす治療方法もあるということを知っていただければと思います。
入れ歯で困っている方の「相談先」でありたい
入れ歯は、毎日の食事や会話に関わる、とても身近なものです。
だからこそ、「少しくらい痛くても仕方ない」「食べにくいけれど我慢するしかない」と、長年我慢されている方も少なくありません。
しかし、その不具合には、改善できる原因が隠れているかもしれません。
当院では、現在使用している入れ歯の状態だけを見るのではなく、
なぜうまく使えないのか。
何が問題になっているのか。
そして、どのような改善方法が考えられるのか。
を一つひとつ考えながら、ご相談をお受けしています。
必ずしも、すべてのお悩みを完全に解決できるとは限りません。
それでも、不具合の原因を追究した上で、何らかの改善策や次の選択肢をご提案できる可能性はあります。
「入れ歯なんて、こんなものだから」
そう思って諦めてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。
入れ歯治療を専門的に学び、多くの症例に携わってきた経験を活かしながら、
少しでも毎日の食事や生活を快適にするお手伝いができればと考えています。
入れ歯のお悩みがあるすべての方々へ
「入れ歯が痛い」
「何度調整してもしっくりこない」
「食事をもっと楽しめるようになりたい」
「今の入れ歯を一度見てほしい」
「インプラントオーバーデンチャーについて相談したい」
など、入れ歯に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
特に、西宮市、芦屋市、尼崎市、神戸市、および大阪府近郊エリアにお住まいでしたら、
当院は通院にも便利かと思います。
入れ歯は、ただ失った歯を補うだけのものではありません。
食べること、話すこと、そして毎日の生活を支える大切な治療です。
だからこそ、「入れ歯なんてこんなもの」と諦めず、一緒に改善の可能性を考えていきましょう。
皆さまからの問い合わせ、相談をいつもお待ちしております。
院長 渡邊 翔太