2026年9月06日
こんにちは! 院長の渡邊です。
今回は、インプラント治療をご検討されている患者さまからよくいただく、
「インプラント治療って、実際にはどんな流れで進むの?」
「手術をしたら、すぐに歯が入るの?」
「治療が終わるまで何か月くらいかかる?」
といった疑問について、わかりやすくご説明したいと思います。
インプラント治療というと「手術」のイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、手術だけで治療が完結するわけではなく、
診査・診断 → 治療計画 → 手術 → 治癒期間 → 上部構造(人工の歯)の装着 → メインテナンス
という流れで治療を進めていきます。
今回は、それぞれの段階について詳しくご紹介します。
① まずはご相談・診察から
最初に、
・どの歯を失っているのか
・残っている歯の状態
・歯周病の有無
・咬み合わせ
・現在のお困りごと
・全身状態や服用されているお薬
などを確認します。
インプラントをご希望されていても、必ずインプラントが最適な治療法とは限りません。
ブリッジや入れ歯など、他の治療方法もあります。
当院では、患者さまのご希望を伺いながら、それぞれのメリット・デメリットをご説明し、一緒に治療方法を考えていきます。
「インプラントにするかまだ決めていない」
「自分にインプラントが向いているのかどうか知りたい」
という段階でご相談いただいても、もちろん問題ありません。
② レントゲン・CT撮影による詳しい検査
インプラント治療を前向きに検討したいということになれば、より詳しい診査を行います。
特に重要なのが歯科用CTによる三次元的な診断です。

インプラントを埋入する場所について、
・骨の高さ
・骨の幅
・骨の形態
・神経や血管の位置
・上顎洞(鼻の横にある空洞)との位置関係
などを確認します。
インプラント治療では、
「インプラントを入れられる場所に入れる」のではなく、「将来的に適切な位置に歯を作るためには、どこにインプラントがあるべきか」を考えること
が非常に重要です。
CTなどの検査結果をもとに、最終的な歯の位置まで考えながら治療計画を立てていきます。
特に当院では、口腔内スキャナーを利用し、
最後にどのような形態の歯を、どのような咬み合わせで作るかまで、
コンピュータ上で3次元的シミュレーションを行い、診断しております。
これが、長期に渡りインプラントを維持する上で、最も大切な段階であると強く認識しているからです。


ケースによっては、このシミュレーションを利用し、
より精密で安全な埋入を可能とするサージカルガイドを作製する場合もあります。
このあたりの診断・術前の準備に関わることも、安心してお任せいただけましたら幸いです。
③ 必要に応じて、インプラント手術前の治療を行います
すぐにインプラント手術へ進めるとは限りません。
例えば、
・歯周病がある
・むし歯が残っている
・お口の中の清掃状態が良くない
・抜歯が必要な歯がある
といった場合には、まず必要な治療を行います。
インプラントも、お口の中に長期間存在するものです。
できるだけ良い環境を整えてから手術を行うことが、その後インプラントを長く使っていくためにも大切だと考えています。
④ インプラントを埋入する手術
準備が整ったら、インプラント体(人工歯根)を顎の骨の中へ埋め込む手術を行います。
基本的には局所麻酔を行いますので、手術中に強い痛みを感じることは通常ありません。
骨や歯ぐきの状態、治療する本数などによって手術内容は異なります。
また、骨の量が不足している場合には、インプラント手術と同時、あるいは別の時期に骨造成などの処置が必要になることもあります。
「骨が少ないと言われたから、インプラントはできないのかな?」
という方もいらっしゃると思いますが、骨が少ないからといって必ずしもインプラント治療ができないわけではありません。
このあたりについては、また別の記事で詳しくご紹介したいと思います。
⑤ インプラントと骨が結合するのを待ちます
ここは、一般的な歯の治療とは大きく違うところです。
インプラントは、手術をしたその日に治療が完成するわけではありません。
埋入したインプラントと顎の骨がしっかりと結合するまで、一定の治癒期間を設けます。
必要な期間は、
・上顎か下顎か
・骨の状態
・インプラントを埋入したときの安定性
・骨造成の有無
などによって変わりますが、数か月程度の期間を設けることが一般的です。
目安ですが、下顎のインプラントで2〜3か月、上顎のインプラントで3〜4か月程度待つことが多いです。
症例によって治療期間はかなり異なるため、治療開始前におおよそのスケジュールをご説明します。
⑥ 仮歯で形や咬み合わせを確認します
インプラントが骨と十分に結合したことを確認できれば、いよいよ歯を作る段階です。
当院では必要に応じて仮歯を使用し、
・歯の形
・咬み合わせ
・見た目
・清掃のしやすさ
・実際に使用したときの違和感
などを確認します。
インプラント治療では、ただ「歯が入れば終わり」ではありません。
長く快適に使うためには、咬み合わせや清掃性まで含めて確認することが大切です。
⑦ 最終的な歯(上部構造)を装着します
仮歯などで問題がないことを確認したうえで、最終的な人工の歯を作製・装着します。

これでインプラント治療はひとまず完成です。
「やっと終わった!」
と思われるかもしれません。
しかし、私たちはここが本当の意味でのゴールだとは考えていません。
⑧ インプラント治療後はメインテナンスへ
インプラントにはむし歯はできません。
しかし、インプラントの周囲には**「インプラント周囲炎」**という、歯周病に似た病気が起こることがあります。
また、長期間使用していると、
・咬み合わせの変化
・スクリューの緩み
・上部構造の摩耗や破損
などが生じる可能性もあります。
そのため、治療後も定期的に、
・インプラント周囲の歯ぐき
・清掃状態
・咬み合わせ
・上部構造やスクリュー
・必要に応じてレントゲンによる骨の状態
などを確認していきます。
以前の記事でもお伝えしましたが、
インプラントは「埋めること」がゴールではありません。
できるだけ長く、快適に使い続けていただくことが大切です。
インプラント治療はどのくらいの期間がかかる?
これは患者さまから非常によくいただくご質問ですが、一概に「○か月」と決めることはできません。
抜歯の必要性、骨の状態、骨造成の有無、治癒の状態などによって治療期間は大きく異なります。
比較的シンプルなケースであれば数か月程度で進められることもありますが、
抜歯後の治癒を待つ場合や、大きな骨造成が必要な場合などでは、さらに長い期間が必要になることがあります。
だからこそ当院では、CTなどによる診査・診断を行ったうえで、
「どのような治療が必要なのか」
「どのくらいの期間がかかりそうなのか」
「費用はどのくらいになるのか」
をできるだけ治療開始前にお伝えすることを大切にしています。
インプラント治療をご検討中の方へ
インプラント治療には手術が必要であり、治療期間もある程度必要になります。
だからこそ、
「早くインプラントを入れること」
だけを優先するのではなく、
しっかり診断し、適切な位置にインプラントを埋入し、その後長く使える状態を目指すこと
が大切だと考えています。
当院では、院長である私が、大阪大学歯学部附属病院のインプラント専門チームで培った経験を活かし、
診査・診断から手術、上部構造、治療後のメインテナンスまで、一貫して診療しています。
「インプラントが自分に合っているのか知りたい」
「治療期間や費用についてまず相談したい」
「他院で骨が少ないと言われた」
といったご相談でも構いません。
西宮市・夙川・苦楽園をはじめ、芦屋市、神戸市、尼崎市、大阪府近郊で、
インプラント治療についてお悩みの方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談くださいね。
院長 渡邊 翔太