2026年5月25日
こんにちは! 院長の渡邊です。
本日は、最新の研究に関する内容です。
私が自己紹介で述べているように、日々の仕事の中でなんとなく感じていたことが、研究結果として発表されていましたので、ご紹介いたします。
今回、東京科学大学(旧 東京医科歯科大学)の研究グループが、高齢者を対象にした大規模研究を行い、
歯の喪失が健康寿命や死亡リスク、さらには「健康格差」にまで影響している
ことを報告しました。
「そりゃそうだろうな」という結果ですが、患者の皆さまに色々な説明をする上でも、
根拠(エビデンス)がないといけない我々の立場からすると、とても有益な結果です。
研究では、全国の65歳以上の高齢者を長期間追跡調査しました。
その結果、
・歯を失っている人ほど、要介護状態になりやすい
・死亡リスクも高くなる
・特に「歯が20本未満」の方では、死亡リスクが上昇
という結果が示されました。
さらに興味深いのは、歯の喪失が単なる個人の問題ではなく、「健康格差」にも関係しているという点です。
健康格差の約12%は“歯の喪失”で説明できる
研究では、所得や教育歴などの社会経済的背景による健康格差についても分析されています。
その結果、要介護や死亡リスクにみられる健康格差の約12%が「歯の喪失」によって説明できることが分かりました。
つまり、
経済的・社会的に不利な環境
↓
むし歯や歯周病が進行しやすい
↓
歯を失いやすい
↓
健康寿命が短くなる
という連鎖が起こっている可能性があるのです。
歯が健康であるということは、まさに健康を支えているだけでなく、これ以上ないステータスの証明ともなる
ことの裏返しと言えますね。
また、今回の研究では、
・男性
・心疾患がある方
・抑うつ症状がある方
では、歯を失うことによる死亡リスクの影響がより大きいことも報告されています。
お口の健康は、単に「食べるため」だけではなく、全身の健康状態や生活の質とも深く関係していることが分かります。
“治療”だけでなく、“守る”ことが大切
歯は、一度失ってしまうと元には戻りません。だからこそ、
・むし歯や歯周病を早期発見する
・定期的にクリーニングを受ける
・きちんと咬める状態を維持する
・お口の機能を保つ
といった「予防」や「メインテナンス」がとても重要です。
将来の健康寿命を延ばすためにも、“今ある歯を守ること”は大きな意味を持っています。
当院でも、まさにこの、
患者さまのお口の健康を長く維持できる
という点を常に意識した、定期検診や予防ケアに力を入れています。
「最近歯科検診を受けていないな…」という方、将来を見据えた予防的管理をご希望される方々に、
歯科でできる精一杯のアプローチを心がけています。
西宮市、芦屋市、尼崎市、大阪府近郊で通いやすい、相談しやすい歯医者をお探しの皆さま方へ
ご予約・ご来院をいつもお待ちしております。
ぜひお気軽にご相談くださいね。
院長 渡邊 翔太