2026年10月28日
こんにちは! 院長の渡邊です。
「口を大きく開けると、顎がカクッと鳴る」
「食事中に顎がカクカクする」
「痛みはないけれど、このまま放っておいて大丈夫?」
このような症状・疑問をお持ちではありませんか?

当院でも、顎関節症に関するご相談を多くいただきますが、その中でも比較的よくあるのが「顎の音」に関するお悩みです。
今回は、顎がカクカク鳴る原因や、歯科医院を受診した方がよい症状について、わかりやすく解説します。
他の一般的な顎関節症の症状や、治療についてのまとめも別にありますので、よければご覧ください。
顎がカクカク鳴るのはなぜ?
顎の関節(顎関節)は、耳の少し前にあります。
この関節には「関節円板」と呼ばれるクッションのような組織があり、口を開けたり閉じたりするときに、顎の骨と一緒に動いています。

ところが、この関節円板の位置や動きにずれが生じると、口の開閉時に「カクッ」「コキッ」といった音が鳴ることがあります。
これは顎関節症でみられる代表的な症状の一つで、「関節雑音」と呼ばれます。
ただし、顎の音が鳴る原因は一つではなく、音がするからといって、必ずしも治療が必要なわけではありません。
痛みがなく、音が鳴るだけなら様子を見ても大丈夫?
結論からお伝えすると、
顎がカクカク鳴るだけで、痛みや口の開けにくさがなければ、基本的には治療をせず経過観察で問題ないことが多いです。
実際に、顎の音が長年続いていても、特に困ることなく日常生活を送っている方もいらっしゃいます。
また、音が鳴ること自体を治療によって完全になくす必要があるとは限りません。
(治療はとても難しいことも多いです)
大切なのは、音の有無だけではなく、痛みや顎の動きに問題がないかということです。
ただし、症状が変化してきた場合には注意が必要です。
こんな症状がある場合は歯科医院へ
顎の音に加えて、次のような症状がある場合には、歯科医院での診察をおすすめします。
・口を開けたり、食べ物を咬んだりすると顎が痛む
・以前よりも口が大きく開かなくなった
・口を開けるときに顎が引っかかる感じがする
・突然、顎の音が鳴らなくなり、口が開きにくくなった
・顎の痛みや違和感が続いている
特に注意したいのが、**「以前はカクカク鳴っていたのに、急に音が鳴らなくなって口が開きにくくなった」**というケースです。
これは、顎関節内の関節円板の動きが変化し、口の開閉が制限されている可能性があります。
このような場合には、無理に口を開けようとせず、早めに歯科医院で相談しましょう。
顎がカクカク鳴るときに気をつけたいこと
痛みがなく、経過観察でよい場合でも、日常生活では顎に過度な負担をかけないようにしましょう。
例えば、
・音が気になっても、何度もわざと顎を鳴らさない
・必要以上に大きく口を開けない
・硬いものを長時間咬み続けることを控える
・無意識に上下の歯を接触させ続ける癖に注意する
といったことが挙げられます。
特に、集中しているときやスマートフォンを操作しているときなど、無意識に上下の歯を接触させている方もいらっしゃいます。
本来、リラックスしているときには上下の歯は少し離れているのが自然な状態です。
こうした日常の習慣を見直すことも、顎への負担を減らすために役立ちます。
顎関節症の治療について
顎関節症といっても、その原因や症状はさまざまです。
顎の関節そのものに問題がある場合もあれば、顎を動かす筋肉に痛みが生じている場合もあります。
そのため、当院では症状や顎の動きを確認したうえで、必要に応じて治療を検討しています。
治療方法には、生活習慣の改善やセルフケアの指導、マウスピース(スプリント)を用いた治療などがあります。
ただし、すべての方にマウスピースが必要というわけではありません。
症状に応じて、必要な治療を必要な範囲で行うことが大切だと考えています。
当院で扱う各種マウスピースについても、その目的や違いが分かるような記事をまとめております。

まとめ|顎の音だけなら慌てなくても大丈夫
顎がカクカク鳴ると、「関節がおかしくなっているのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、痛みがなく、口も問題なく開けられる場合には、基本的に経過観察でよいことが多いです。
一方で、痛みや口の開けにくさを伴う場合には、顎関節症の治療が必要になることもあります。
「音が鳴るだけだから大丈夫」と決めつけるのではなく、症状の変化に気をつけることが大切です。
当院では、顎関節症に関するご相談にも対応し、最近はお問い合わせもとても多いです。
西宮市 夙川・苦楽園エリア、ならびに芦屋市、尼崎市、神戸市、大阪府近郊のエリアで、
顎関節周りのお悩み、顎の痛みや口の開けにくさなど、気になる症状がある方は、お気軽にご相談くださいね。
院長 渡邊翔太